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<節電目標>今冬の北海道電力管内 7%以上で検討…政府

<節電目標>今冬の北海道電力管内 7%以上で検討…政府

毎日新聞 10月30日(火)22時1分配信

 政府は30日、今冬の北海道電力管内の節電目標を7%以上とする方向で検討を始めた。今週中にも関係閣僚会議を開き、数値目標を正式決定する。計画停電については、道内経済への影響が大きいとして回避する方向だ。
 政府の有識者会議「需給検証委員会」は同日、最終報告書をまとめ、火力発電所の稼働停止の可能性などに触れて「万一のリスクに対応できるよう節電目標を設定すべきだ」と結論づけた。

 道内の今冬の最大需要に対する予備率は5・8%あり、「安定供給が可能」とされる3%を上回る。しかし、道内最大の苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所4号機(70万キロワット)や電力融通用に本州と北海道の間に敷設した海底ケーブル(60万キロワット)は故障する可能性もあり、トラブルが重なれば一気に予備率がマイナスとなり、電力需給が逼迫(ひっぱく)する恐れがある。

 経産省は当初、10年度に137万キロワットの供給力が失われた火力発電所トラブルが起きたことを念頭に、今冬は道内で10年度冬比で10%の節電目標が必要との方針だった。しかし、道内の産業界から大幅な節電に抵抗感が広がったことから、政府は苫東厚真が停止した場合を想定し、節電目標を7%に引き下げることも視野に入れ調整を進めている。

 需給検証委員会は、北海道電以外の8電力管内では安定した電力供給が確保できる見通しを示しており、政府は節電の数値目標は設けない方針。【種市房子、鈴木梢】

 ◇予断を許さない状況続く

 政府は、今冬の電力需給を検証した結果、北海道電力管内にのみ節電目標を設け、計画停電を回避する方針だ。しかし、厳寒の冬は短時間の停電でも生命の危険や路面凍結など大きな事故につながりかねず、予断を許さない状況が続きそうだ。

 北海道では冬に電力需要のピークを迎えるのが特徴。冬の1日の最大需要は夏に比べて15%増え、電力使用量は25%も伸びる。特に、家庭では暖房需要が高まることから、使用電力は夏の6割増に上り、需要全体の4割を占める。北海道電は、冬に気温が1度下がるごとに4万キロワット需要が増すと試算する。

 電力は融雪にも欠かせない。積雪期は凍結した道路を電熱などで溶かすロードヒーティングを稼働させている。ロードヒーティングは道内に道路や店舗前など約8万カ所ある。北海道経済産業局の試算では、道内すべてのロードヒーティングが稼働した場合の総使用電力は約100万キロワット。道は計画停電が実施された場合、「路面凍結による転倒多発や交通事故の増加など最大限のリスク想定が必要」と危機感を強める。

 観光業界には電力不足による風評被害への懸念が広がっている。来年2月の「さっぽろ雪祭り」は冬最大の観光の目玉で、すでにツアー募集が始まっている。道内のホテル・旅館業者は「年末年始の予約受け付けはもう済んでいる。仮に計画停電の可能性を理由にキャンセルが出た場合、道や北海道電は補償問題を考えているのか」と神経をとがらせる。【鈴木梢、大場あい、円谷美晶】




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